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トリプルネガティブと我が乳の運命|乳がんになりまして⑦今回は遺伝子検査とMRI検査。
どちらも人生初体験なのでちょっぴりワクワクしながら病院へ凸するBBA。
遺伝デンデンデンデデン。
遺伝子検査を受ける前に、まずは遺伝子診療科(この歳で初めて聞いた)にてカウンセリングをば。
登場したのは優しそうな女の先生。
まずは簡単な問診(アンケート?)と、私の家系図を作成。
家系図に親族のがん歴を書き足していく。じいちゃんとじいちゃんとばあちゃんと……etc
その後「遺伝性乳がん」がどんなものなのか、わかりやすく説明を受けるBBA。
なお、今回の検査でわかることをさっくり説明すると、こんな感じ。
「遺伝性乳がん卵巣がん症候群:HBOC(Hereditary Brest Ovarian Cancer」
・遺伝性乳がんの一種
・BRCA1遺伝子とBRCA2遺伝子を持っているか否か。
・持っていれば、乳がんと卵巣がんにかかる確率が超絶アップ。
・きょうだい、自分の子供ならば性別に関係なく50%の確率で遺伝。
・男性の場合は前立腺がんや男性乳がんなどの確率がアップ。
世の中にはこの遺伝子を持ってるってことが周りに知られると不利になる場面が多少なりともあるようで。(結婚や出産でね、主に)
でも先生が言うには、遺伝子は遠い祖先から脈々と受け継がれてきたものであって、その遺伝子だからこそ今の私たちが存在しているのだ、と。そしてこの遺伝子を持っていると知っていることが重要だ、と。
もしこの検査で遺伝性のものだとわかれば、早い段階から定期的に検査したり、治療を行える。そして近い親族にもその可能性を知らせることができる。
……え、大丈夫? ここまで私、すげえ真面目じゃない?
いや、さすがカウンセリングなだけあって、「もしこれが陽性でムスッコに遺伝してたら申し訳ねえな……前立腺がん……」とか「陽性なら変な遺伝子もらっちゃったなーって絶対思うよな……誰だよこの遺伝子伝えたの!お前か!それともお前か!!」的な、私の心の奥底の不安やら染み出したドス黒い感情みたいなものを見事に浄化させてくれました。
で、同意書書いて採血。連日血を抜かれるBBA。
検査結果は約3週間後。
そしてこれがもし陽性だった場合、健康な方のパイオツも全摘しまーす。
ちなみにこの採血の時の担当な、ちょっと年配の男性だったのよ。白髪混じりの。
大学病院だから採血するブースがいっぱいあるの。で、その中で二人くらいオジイだったの。で、私はなんとなーくオジイは嫌だなー嫌だなー、怖いなー怖いなーって思ってたのよ。当たりませんようにってほんとにちょっとだけ思ってたの。祈ったの。そしたら
うん、やっぱり当たるよね
はいはい、そう思ったもん、もううっすらわかってたわ。私の嫌な予感は当たるんですよ。
で、
やっぱり痛いよね
痛えんだ、一発で血とれないんだもん、だからもう一回刺すよね「ごめんねえ」っつって、しかも皮膚の中で刺し直しやがるんだからね。
あーもーーーーーわかってんのよ。相場は決まってんですよ。全私調べでは40〜50代前半くらいの女の看護師さんが一番上手いのよ。脂のってんの。エキスパートなの。※個人の感想です
オジイには悪いが、もし次に当たることがあったら即「チェンジで」って言っていい? ねえいい??
はい、お次は前の日から楽しみにしていたMRIの時間だよ!
オラ、ワクワクすっぞ!!!
検査着に着替えて、TVで説明動画見て、簡単な問診と金属探知機当てられるBBA。空港にヤバいもの持ち込んだ疑いかけられた的な状況のBBA。
造影剤入れるんで先にルートとっておく。よし、この人は上手。痛くない。さっきのオジイと違ってな!(根に持つタイプ)
で、待合で早速気になったの
音うるせえ。
なんかめっちゃいろんな音する!
MRI室、5部屋くらいあったんだけど、全部から違う音聞こえる!
防音よね? これ防音扉よね?? それなのにこんなに外に音聞こえるの? じゃあ中はどんだけでかい音鳴ってんの!?
と、ちょっとだけビビるBBA。
だがしばらくして呼ばれ、早速中に入りまーっす♡
入ってすぐのBBA的感想。
デカい!丸い!白い!明るい!!
と、アホ丸出しの感想なんですけれども、思ってた以上にデカくて丸くて白くてなんだか美しい形をした機械だな、と。思ったんですよ。
で、医療系のドラマとかでMRIってなんか暗い部屋のイメージだったから「え、意外と明るい」って思ったの。でも機械動かす前はそら普通に明るいだろ、ってすぐ心の中のリトルBBAのツッコミが炸裂したよね。
それからこれもドラマでのイメージなんだけど、MRIってみんな仰向けになって丸い穴に入ってくんだと思ってたのよ。でも今回なんと、顔とパイオツの部分だけ穴があいてるマットみたいなのにうーつー伏ーせええええええ!
しかも頭側から入ってくんじゃなくて足の方から入るのねえええええええ!!!
そんでもって丸い穴の中は行き止まりで真っ暗かと思ってたのに、向こう側まで筒抜けになってて全然暗くないのねえええええええ!!!!!
私の中のMRIのイメージが覆される衝撃の瞬間なのでした(どうでもいい)
MRIのメーカーや機種にもよるんだろうね。知らんけど。
てことで、顔とパイオツを上手いことパカっとマットの穴にはめて、消音用のヘッドホンみたいなの付けて、うつ伏せ状態でウィーーーーーンと機械に吸い込まれいくBBAなのでした。
「じゃあ始めまーす。30分くらいかかるので、その間は動かないようにお願いしまーす」
「ほーい」と全くやる気のない返事をするパイオツはめマットうつ伏せBBA。
ちなみに、うつ伏せになってんだけど一応マットの顔の穴あいてる先に外が見えるようになってる鏡がついてんの。え、何のためのですか?って思ったけど、閉所恐怖症の人が少しでも安心できるようにかなーって。いや知らんけど。
そして始まる検査。
ブーーーーーーーーーーッ
ガガガガガガガガガガガガガガガガガ
パーーーーラーーーラーーラーラララララララ
バーバーバーバーバーバーバーバーバー
コッ、コココッ、ココッ
ビヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨ
ビーッ、ビーッ、ビーッ、ビーッ、ビーッ
コナコナコナコナコナコナ
……みたいなのが延々と続きます。
いやいやいや、ヘッドホンしてるけど!してるのに!!
めっさ音でかいがな
これヘッドホンつけてなかったら鼓膜死ぬやつじゃない? なんでこんな音すんの? 必要なやつ? 防げないやつなの? それなら仕方ないけどもとにかくうるさい。音の種類によってはビビって体ビクゥゥゥウウウ!なるわ!!
途中で一回脱出して、造影剤セットして再び突入するパイオツはめマットうつ伏せBBA。
そしてここいらでそろそろこの爆音に慣れてきたBBA。
突如、眠くなる。
あのね、
スッ、シュッ、スッ、シュッ、スッ、シュッ
みたいな音だけ、最初からずーっと鳴ってんの。
この規則性のある音、一切狂わないリズム、うつ伏せの体勢、薄暗く囲まれた場所、適正な室温、そして
暇。すげえヒマ。
30分もそんな状態だったらそりゃ寝落ちするよね。いくら爆音でも。うん、爆音でも眠くなちゃうのがBBAなの。(※個人の感想です)
そしてうつ伏せだったもんだから、そりゃよだれも垂れるよね。
……え、うつ伏せでよだれ垂れない人とかいんの? それ人間? 逆に心配なるわー大丈夫ー??(猛烈に開き直る)
でもラッキーなことにマスクしてたから、この神聖なるMRI室にBBAの汚ねえよだれが落ちることはありませんでした。めでたしめでたし。
MRI検査、無事終了。
あー楽しかった。後半寝たけどな!
『腕の毛は剃っておいたほうが良い。
なぜなら点滴のテープ剥がす時、地味に痛い』
勉強になったね!
さて、次回は「パイオツ再建するの?しないの?」的な内容になると思うんだー(適当)
パイオツについてこんなに考えたのは生まれて初めてなんだー(本当)
でも男の人はオイラより毎日もっとずーっと一日中パイオツのこと考えてる人もいるんだってね!すごいよね!!
それじゃあまたねーーーーっ!