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その時、家族は。|乳がんになりまして⑥前回、お世話になったクリニックでほぼ強制的に大学病院の予約を入れられたBBA。なんたる早業!
3日後にはもう別の病院だなんて……なんだか私、乗り換え早い人って思われそう。ううっ。私のことは嫌いでも、BBAのことは嫌いにならないでくださいっ(何言ってるかわからない)
大学病院の待ち時間がやたら長いことは知っていたので、あらかじめ小説を持参。待合でしばし待つ。しばし待つ。しばし……待ーーーーーつ!
やっと呼ばれて診察室へ。
「はい、どうもこんにちは〜」
と、漫才芸人のように私を迎え入れる乳腺外科のえらい人。
クリニックの先生のゆっくり落ち着いた話し方とは正反対で、ハキハキテキパキした話し方の先生。
まずは今までのクリニックでの検査結果等をひと通り確認し、それを踏まえ、これからの治療をどう進めていくかのお話。
先「トリプルネガティブタイプという事で、ある程度の(腫瘍の)大きさだと先に化学療法をやって小さくしてから手術、という流れなんですけどね、今回は小さいからまあ先に手術しちゃいましょう!」
我「そうですね、わかりました!」
・・・・・・は?
こらこらこら待て待て待て待て待て待て、勢いでサクッと了承しちゃったけど、先生今さらっとトリプルネガティブって言ったよね?
え、もう検査したの?検査済み?なの?
我「すんませんあのーーーーう……そのトリプルネガティブってもう確定なんですかね」
先「うん、そうです。前回と別の方法で検査して、もう結果出てますね」
我「あ、はい、わかりましたーっ!」
はい出た、出ましたよ、ここに来て引きの良さ(悪さとも言う)出たよおおおお!
一番レアなサブタイプ引いたBBA(キリッ)
インすな。乳がん患者の10〜15%くらいの確率んとこにピンポイントでインすな。
まいいや、小さいうちに見つかったんだ、トリプルネガティブだったとしても怖くないのだ。
そんでもって手術のお話へ。
先生が言うには、私のがんの大きさ(約7mm)だと部分切除でもOKとのこと。
メリットは、おそらくそこまで変形せずにパイオツ残せるよーってこと。
しかし、部分切除の場合は手術後確実に放射線治療をしなくちゃいけなくて、それも20〜30回、平日ぶっ続けで病院に通わにゃならん。(転移してた場合はどちらにしても放射線治療になるが)
あ、無理。って瞬間的に思ったBBA。
クッソめんどくさい。
それからやはり再発率。
生存率自体は部分切除でも全摘でもそこまで変わらないらしいのだが、再発率は部分切除の方が高い。つまり、再度手術をする可能性が高くなる。
パイオツとリスクと面倒臭さ(ここ重要)をピャーッと天秤にかけたワイの答えがこちら。
「全摘で(即答)」
先「はい、わかりましたー!」
悩む間も無く答えを出したBBAに応じるべく、若干の笑いを含めつつ秒で了承するえらい人。話が早い。
全摘は決定。あとは乳房再建するか、しないか。
全摘と同時に再建手術もできるそう。もちろん保険適用で。
個人的には再建しない方向でほぼ固まってたんだが、旦那氏が再建して欲しそうな感じを小出しにしてたようなしてないような……そこがちょっと引っかかってしまって、再建するかどうかは次回までの宿題としますた。
えーとね、それからなんやもう色々アレなんだけども、私の場合まだ年齢が若く(つっても40なんだが)トリプルネガティブタイプということで、「遺伝性乳がん」の可能性があるということ。
それを調べるのに「遺伝子検査」をすることができます、と。
通常ウン十万エンするこの遺伝子検査。だがしかし私は条件を軽くクリアしているので保険内で検査を受けられるそう。(それでも6マンエンくらいは自費…)
もしその検査結果が陽性だった場合、兄妹や自分の子供だとしたら50%の確率で遺伝してるらしい。つまり、遺伝すると将来がんになる確率が高くなるってこと。
そしてそれは今乳がんになっていない方の乳も同様に、将来がんになる確率が高くなるってこと。
だから、健常な方の乳を予防的に切除するのは通常ならば保険は効かないんだが、「遺伝性乳がん」が陽性と認められた場合に限っては保険適用になるんだって。
この検査をするかしないかは任意だが、私はこの際徹底的に調べてもらうことにした。
そしてもし結果が陽性だった場合、もう一個のパイオツも予防的に切除してもらうことにした。
そう、アンジェリーナ・ジョリーみたいに。
アンジェリーナ・ジョリーみたいに。
(なぜ2回言った)
我「遺伝子検査、やりまーーーーす!」
先「じゃあ遺伝子検査はまた次回予約しておきますんで、あとは今日他の検査していってくださいね」
先生の診察が終わり、胸部レントゲン、採血、乳腺エコーと黙々とこなしていくBBA。
いやこれさ、前のクリニックでも同じ事やったんですけど! それらの結果渡してあるはずなんですけど! またやらんといかんのですかーーーー! 結果同じじゃないんですかーーーー! その分こちとら金払ってんすよおおおお!!
という文句は胸の内にそっとしまえるようになったスマートな大人BBA。
まあそれはいいんだけどね、ただ、
待ち時間クソなげえ!!!!
信じられないくらい待つのよ、大学病院。
朝から行って結局夕方まで滞在してたわ。滞在時間長すぎてもう既に入院してんじゃねえかと錯覚したわ。
でも今回採血担当の人が前のクリニックの看護師さんにも負けず劣らず上手だったから、許す!帰る!!
てことで、次回は人生初の遺伝子検査と、人生初のMRIの二本立てです。お楽しみに。
なんだかオラ、ワクワクすっぞ!