みなまで言うな。コーシュカのすべて

お察しの通り、乳がんでした。|乳がんになりまして④

お察しの通り、乳がんでした。

前回までのおはなし。気になる人はこちらから ↓↓↓

乳がん(仮)のち針生検 乳がん(仮)のち針生検|乳がんになりまして③

恐怖のぶっとい針生検から約1週間後。

いよいよ乳がんなのかそうじゃないのか、結果でございます。(もうタイトルの時点で盛大にネタバレしとるがな、ってツッコミは華麗にスルー)

前回先生に「覚悟はしておいてください」って言われたもんで、「ちょ、おまっ、そんなドラマみたいなセリフ本当に言うんすね…」って内心思いながらちゃんとこの日まで覚悟してきたわけですよ。

ただね、この時ワイはまだ希望を持っていた。

さすがに今回はがんの可能性高いぞ、ってことでまた検索魔が復活してたんだけど、とある情報を見つけたBBA。

もし乳がん検診を1万人が受けたとしたら、その中で精密検査が必要な人は447人。で、更にその中で乳がんと判断される人は24人。だからそう、確率的には0.24%らしい。

参照:日本対がん協会:検診の意義と目的

え、低くない? めっちゃ確率低いんですけど。

ってことは……

まだ良性の可能性、あるよね?(覚悟どこいった)

だがしかし侮るな。ワイの引きの強さを忘れたのか。そうなのよ、この人こういうの引くのよ。引いちゃうのよ、悪い方のレアなやつ。

これが噂の告知です

「検査の結果、やはりがんでした」

ですよねーーーーー!!!!!!(ズコーッ!!!!)

希望を持った私がバカでしたああああああ!!

そしてさほど驚かずうううううううううう!!!

と心の中でひな壇芸人ばりにズッコケるも、実際は「あ、やっぱり」って反応しかできんわ。そらそうなるわ。

そんな私の表面的な反応の薄さを確認しつつ続けて先生が説明してくれたのが、がんの悪性度(異形度とも言う)。

「がん細胞の顔つき」と言われることもあるそうだが、がんの細胞の形から判断して、グレード1〜3に分けられるとのこと。これの数値が高いほど「顔つきが悪い」っていうね、中学の先輩に難癖つけられた時みたいな言われようなんだけどもね、とにかく進行速度や再発リスクが高くなるんだと。

ちなみに私のグレードは「1」。先生曰く「普通のがん」。

おい、平凡だなとかレベル低いみたいに言うな。いいことなんだぞ!ちょっと悪い奴の方が目立ってモテてたあの頃とは違うんだぞ!(なんの話や)

なので、ひとまず一つ目の安心要素いただきました。

うん、顔つきは悪くない、悪くない。よし、幸先いいぞ。(え?)

乳がん確定、これからの予定

ひとまず乳がんっていうのと悪性度が低いのはわかった。

ちなみにがんでよく聞く「ステージ」は、転移してるかどうかが判明しないとわからないみたい。

ただ、私の場合はまだ腫瘍が6㎜と小さいので、先生の予想では「おそらくステージ1か、行っても2」とのこと。

そして前回の針生検では他に「サブタイプ」というがんの性質がわかるんだが、その結果は約2週間後。

この「サブタイプ」が何かによって治療方針が変わるので、ここ大事。

乳がんの約7割が女性ホルモンに影響されて増えちゃうってタイプ。その場合はホルモン療法が有効で予後も良いとされてるの。

で、残りの3割が女性ホルモンに左右されないタイプ。ホルモン療法が効かないから、それ以外の薬や化学療法(抗がん剤)頼りのちょっと厄介なタイプ。

さて、私のタイプはどっちでしょうかってこういうのね、もう嫌な予感しかしないよね。なんたって(悪い方の)引き強い女ですからね。

まあそれがわかるまでにできる他の検査をしましょうってこって。

胸部レントゲン、腹部エコー、血液検査。

この日は胸部のレントゲンを撮って、他はまた1週間後に。

なお、今通っているクリニックは手術・入院に対応していないので、これらの検査が終わってサブタイプが判明したら別の病院を紹介してもらうことになっておる。

今の先生、穏やかでわかりやすく説明してくれて(エコー写真も嫌な顔せず撮らせてくれて)良きかな良きかななんだが、こればっかりは仕方あるまい。

がん家系と家族のおはなし

さらっとがんを受け入れて終始冷静に質問しつつ説明を聞くBBAであったが、先生が終わり際

「大丈夫。焦ることは全くないので、しっかり治療していきましょうね」

って言った時にちょっとだけ目頭ジュンってしたのはここだけのストーリー。

しかし真面目な話、自分もうちょっと凹んだりするんかなと思ったんだが、実際そんなことは皆無だった。ストロングハートなのか? BBAになると涙脆くなるかわりに乳がんくらいではビビらなくなるんか、おい。涙と引きかえに大切なものを失くしちまったんか、おい。(?)

否。

コーシュカ家、いわゆるがん家系なわけよ。

じいちゃん2人、ばあちゃん1人もがん。そしておばさん2人はピンポイントで乳がん。親はずっと健康診断行ってない(行けって言ってんのに絶対行かない謎に頑固一徹な人たち)から不明だが既にがんが蔓延ってるやもしれぬ。

だからいつかは私もがんになるんだろうな〜とはうっすら思ってたのよ。でもさ、こんな早くになるとは思ってなかったわけよ。って思ったんだけど、よく考えたらもう私40代だったわ!適齢期だわ!!!(なにが)

ところで、前回「ほぼ乳がん」って言われて伝えたあと、やたら乳がんのこと詳しくなってて私が話してたら食い気味に乳がんの知識をひけらかしてくるという乳がん博士に成り果てた旦那氏。

私の前では心配してるような素振りは一切見せないのだが、どうやら休憩時間や仕事帰りの電車で乳がんのことめっちゃ必死に調べてたらしい。

私と同じように前回から覚悟はしてたから、帰ってきて「ほれ、がんだったわい」って伝えても「やっぱりな」って程度の反応だったけど、がんの悪性度がグレード1だったことを言ったら「思ってたよりも悪くなくてちょっと安心したわ……」っておい、ポロッと本音がこぼれてんぞ、とニヤける嫁。かわいい奴じゃ。

たぶん、たぶんだけど、当事者の私よりずっと心配してるんだろうな。心配かけてすまねえな。でもありがてえなあ。

そしてこちらも忘れてはいかんのですよね、確定するまでは変に心配かけちゃうからと今まで黙ってた親にも報告。

母に、「早期発見だから1ミリも心配いらないよー大丈夫だよー手術でポイってとっちゃえば平気だよー」みたいな至極軽〜い感じで伝えたんだけど、そんな私の努力の甲斐もなく

やっぱり秒で凹んだ…

いやいやいや、自分は健康診断一切行ってないくせにね、自分も既にがんかもしれんのにね!

しかしやっぱり自分の子がたとえ早期発見のあんまり心配ないがんだったとしてもね、まあね、心配になりますよね、落ち込みますよね、しょぼくれますよね……同じ親だもの、わかるのがつらみ。

ごめんてば。でも言わないのはそれはそれで後で知った時に「なんで知らせてくれなかったの……」って凹むじゃん。

そんでもって手術前のギリギリとかで伝えても「なんでもっとはやく言ってくれないの……」って凹むじゃん。

告知された今がその時じゃん。最適解じゃん。

離れて暮らしてるからすぐに駆けつけられないってのも親としてはしんどいよね、きっと。

まあでも大丈夫、早期発見でステージ1(の予想)なら9割は治るんだからな!

私がすげえの引いてしまわない限りはな!!!

つづく。

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