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入院初日のすったもんだ|乳がんになりまして⑩

入院初日のすったもんだ|乳がんになりまして⑩

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乳房再建か、否か|乳がんになりまして⑨ 乳房再建か、否か|乳がんになりまして⑨

さて、ひと通り検査も終わったし覚悟もできたし、あとは入院日を待つだけ……と思ったらね、入院前にウン年ぶりに38度超えのお熱が出ちゃった超絶タイミングの悪いBBA。ほんとタイミングの悪い人生でしかない。

今はご時世がアレなもんだから、入院する人はみんな入院前検査つってPCR検査を受けるのね。これが陽性だったら入院も手術も延期になっちゃうやつ。いろんな意味でこれは絶対に避けたい。

って、結果は無事陰性だったわけですよ。

そう、これ陰性だったら予定通りでOKって先生と話はついてたはずなんすよ……

ついに入院。いざ病院へ! だがしかし……

当日、入院が午後からだったもんでね、午前保育で幼稚園からちょうど帰ってきたムスッコと共に、旦那氏の運転で病院まで。

車が知らない場所に停まったのが嫌だったらしくグズりだすムスッコを横目に、「じゃ!旦那氏あとは頼んだ!!」と全てを丸投げして颯爽と車を降りる母であった。(その後、車が動き出したらすぐ機嫌が戻ったらしい……母は?母との別れはノーダメージなの!?)

病棟行くまで若干迷うも、しれっと受付をすませ、待合にてしばし待つ。

ちなみに私が選んだ部屋は「個室タイプの4人部屋」である。

え、意味がわからないって? あれだよ、個室っぽい4人部屋ってこと。え、意味がわからな(永遠に続く)

個室が良かったけどね、個室だと1日2マンエンとかすんの。それを短くても1週間でしょ。単純計算で14マンエン……って思ったら、いくら保険金入るっつっても14万あったら他のことに使いてえなって思うじゃない。よって4人部屋希望。

なんやかんやで案内の看護師さん(菜々緒に激似)が来て、入院前の諸々の確認。

入院前に熱があったこと、でもPCRは陰性だったこと、陰性だったら予定通りでOKって乳腺外科で言われたことを伝えたら、念の為確認するとのことで再び待つ。

待つ。結構待つ。

・・・・・・・・・・・・・・

そこで再び菜々緒登場。

先生が手術中で確認が取れないらしく、感染の疑いをかけられたBBAは一旦空き部屋(個室)に隔離されることに。そこでもう一度PCR検査。菜々緒にPCR検査されるBBA。菜々緒に鼻の奥まで棒突っ込まれるBBA。

イデ!!!!イディッ!!!!!

……さすがに慣れたもんよ。

しかしとにかく菜々緒が可愛い。もう私の中で完全なる菜々緒なので、マスク外した姿は絶対に見たくない!(なんの話?)

すぐに検査結果が出て、やはり陰性とのことで安心したものの、やっぱり先生に連絡とれるまで待機してほしいとのことで再び隔離。

しばらく個室で優雅に過ごしてたら菜々緒が来て「お待たせしちゃってほんとにごめんなさいね!やっと確認とれました〜!とりあえず今日はこのままこの個室使ってもらって大丈夫です〜!」と。

我「え、それってだってカネ……あ、個室料金かかるんでは…?」

菜々緒「今回はこちらの都合なので、四人部屋の料金のままで大丈夫です!」

なんと!!!!!

え、なにこれめっちゃラッキーなパターンじゃない? 四人部屋の料金で個室に泊まれるとは……私、株主だったかな。株主優待かな(ちがう)

とにかく、熱出てよかったーって今まで生きてきて初めて思ったわ! ありがとう菜々緒!!!(え?)

コロナ疑惑払拭。手術前の気楽な入院生活初日。

無事隔離がとけ、個室でVIP気分のめでたいBBA。

あとはまじでこれ何回目?ってくらい撮りまくってる胸のレントゲンをまた撮って、その後麻酔科で手術前の診察。

ひと通り説明受けた後、「そのほかに聞いておきたいことありますか?」って言われたけど特になくて、でもなんか聞いておかないと!なんか!なんかないんかワレ!という謎の心の声の圧のせいで「……あのう、私、血液型RHマイナスなんですけど……」という意図のよくわからない発言を絞り出すBBA。

「あー大丈夫です、麻酔や手術に特に影響ないので全く問題ないです。あとはまあ今回輸血するようなしゅじゅちゅではないですし、万が一必要になったとしてもその分の血液は十分用意してあるので安心してください」

と、しょーもないBBAの質問の意図を瞬時に汲み取り、的確に答え、安心させるプロすげえ。

手術のこと「しゅじゅちゅ」って何回か言ってたけど、とにかくプロはすげえ。

そして入院着やらタオルやらの入院セットみたいのレンタルしつつ、病院内を軽くパトロールしつつ、脳内で「ナースのお仕事」のテーマソングを流しつつ「あーさーくーらー!」と松下由樹に怒鳴られながら部屋に戻る……いや、我が城(個室そして仮)に戻る。

そうそう、入院する前に自前のパジャマとタオル持って行こうかとも思ったんだけどね、タダだし。でも俄然レンタルして正解でした。洗濯しなくていいし取り替え放題だし、なにより荷物にならない。

まあ要するに、金にモノ言わせましたよね、はい(モノ言わす金額の小ささよ)

で、夜メシまで暇になったからこのブログの前回の記事をサクッと仕上げちゃって、ワンピースの最新刊読んで、メシ食って風呂入って動画貪って眠くなったら寝るという、久々に一人暮らしみたいな時間の使い方できてなんか嬉しくなるBBA。

寝る前に旦那氏とムスッコとテレビ電話(え、古いって? 何、今テレビ電話のことビデオ通話って言うの? 知らんがな。というかビデオもビデオでなんとなく古いがな)

旦那氏「(船場吉兆の女将ばりのささやきでムスッコに)母ちゃん頑張ってね」

ムスッコ「カアチャン、ガンバッテデ(おもっくそ旦那氏に言わされてるしちょっと鼻詰まってる)」

我「うん、母ちゃん頑張るね! でもお医者さんが一番頑張るよ! 応援しててね!」

ムスッコ「……?」

……いまいち伝わっていない様子だったが、応援してくれていると信じて母ちゃんは頑張るよ!(正確には先生が頑張る)

そして夜メシ以降、絶食である。絶食と言われたら急になんか食べたくなっちゃうのが人間ってやつよね。別にお腹空いてないのにね。なんか空いたような気がするーつってね。でも幸いなことに食べるものなくて食べなかった私えらいから褒めてほしい。褒め称えてほしい。崇め敬ってほしい。

24時以降は絶飲食であるが、翌日朝から手術だし早めに寝とこうと思って24時前には即寝。

普段はさ、ムスッコと猫に絡まれて窮屈な体勢で寝てるわけですよ。いや、嫌なわけじゃないし幸せなことなんだけどね。でも朝起きたら結構な確率で肩とか背中がバッキバキだったりすんのよ。だからかわからんが、朝まで自由な寝相でぐっすり眠れたよね。なにこの解放感。

手術前だし緊張して眠れないかも……とかちょっとナイーブな想像してた自分、安心しな、私思ってたより強い子だった!爆睡だった!!!

てことで、今回はここまで。

次回はついに片乳手術の巻だよ。

しばし待たれよ。

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