みなまで言うな。コーシュカのすべて

【猫学】めくるめく猫の世界へようこそ。〜目の不思議・後編〜

ハイどうもー。

これ書きながら自分でも猫についての勉強していたりするので、このシリーズが終わった時にはとんでもない猫バカ博士になっているのではと戦々恐々ウハウハしているコーシュカです。

前回の「目の不思議・前編」で書ききれなかった猫の目の魅力、ドバッとお伝えしていくよー!

今回は気になる猫の目の色と謎の瞬膜についてひたすら猫学!猫学!


猫の瞳の色はどういう種類があるの?

宝石の名前にもなる程、その美しさが際立つ大きな猫の目。

人間と同様、猫も各々に目の色が違っています。

多くの日本人が持つ黒に近い茶色の目は残念ながら猫にはいないのですが、海外では同じような色を持つ瞳の人が多くいると思います。

猫と同じとは・・・なんとも羨ましい!

赤ちゃん猫の瞳の色といえば「キトンブルー」

かわいいねーかわいいねー。かわいいの権化だね。

うちの子も我が家に来た時はこの青い目でした。懐かしい・・・

この瞳の色、「キトンブルー」と言うのですが、生まれたばかりの子猫は虹彩にまだ色素が沈着していないために青く見えるんですね。

おおよそ生後3週間頃から虹彩に色がつきはじめ、その後徐々に本来その猫が持っている目の色に変わっていきます。

目の色が変わっていくのはどういう色になるのか楽しみであり、もう赤ちゃんではなくなるんだなと少し切なくもなります。


成長すると様々な色に変化

キトンブルーを卒業するとそれぞれ目の色がついてくるのでありますが、色素が少ない順に系統でまとめると、青系→緑系→黄色系→褐色系となります。

キャワイイ写真付きで紹介していきましょう。


青系

THE・色素少ない系。

青く見えるのは青の色素があるわけではなくって、空が青く見える現象と同じなのです。

純血種だとシャム猫やペルシャ猫は青い瞳が多いですね。

青い目っていうだけでなぜか気品を感じずにはいられない私です。


緑系

青に次いで色素が少ない目の色です。

左側の猫さんは緑の単色なのですが、右側は二色なのわかりますか?

これ、「ヘーゼル」と言って緑から黄色(もしくは褐色)のグラデーションになっているんです。素敵ですよね。

この緑系の目の色は、ベンガルやロシアンブルーなどで多く見られます。


黄色系

色素普通〜多め。

この色の系統は琥珀色(アンバー)とも言われています。

うっすーい黄色からゴールドまで含みますが、日本にいる猫(主に雑種)で一番見かけることの多い目の色ではないでしょうか。

実は狼の目もこの琥珀色が多く、「狼の目(Wolf eyes)」とも呼ばれているそうですよ。


褐色系

色素多い系。

メラニン色素が多いということは、紫外線に強い目ということ。

ご先祖の故郷はきっと日照量の多い暖かい地域だったんだろうなーと推測できますね。

ブリティッシュショートヘアなどがこの目の色をしている事が多いです。


幸運を運ぶ?「オッドアイ」

左右で色が違う瞳を「オッドアイ」と言います。

その美しさ・珍しさから幸運を運ぶ猫と言われていたりしますね。

日本では「金目銀目」と呼ばれ縁起がよいともされてきましたが、正式な名称は「虹彩異色症」です。

「虹彩異色症」は、虹彩の色を決定するメラニン生成が片方のみ抑制されることで起こります。

このオッドアイ、白猫さんでよく見ますよね。

その理由は、白い毛になる遺伝子とメラニン抑制が関連しているから。

そしてこのオッドアイの猫は、青い目の側の耳に障害をもっている可能性が高いと言われています。

見た目はとてもきらびやかで美しく、幸運をもたらすとまでされているオッドアイ。

けれども実は耳の機能にも影響を及ぼしていると知ると、なんだか複雑な気持ちになりますよね。。


目が赤い白猫は「アルビノ」

アルビノ、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

非常に稀ではありますが、人間を始め動物全般に見られ「先天性色素欠乏症」と言います。

色素が全くないため、猫の場合はまず体毛は全て真っ白です。

そして目はその奥の血管が透けて見えるために、ウサギの赤目のように赤みがかっています。

人間などの元々体や体毛になんらかの色を持っている動物の中にいれば、真っ白な「アルビノ」はかなり珍しい外見をしているのですが、猫の場合は白猫が普通に多く存在しているのでそこまで目立つわけではありません。

けれど、普通の白猫は体毛が白でも目がブルーなどその他の色をしているので、目をよーく見ればアルビノかどうか判断できるはず。


瞬膜って何のためにあるのかね

この画像の猫さんの、目頭のところにニュっと出てる白いの。

これ「瞬膜」と言います。

「第3眼瞼」(3つ目のまぶた)とも言われていて、通常時は目の内側に隠れているものです。

透明もしくは半透明の膜で、まぶたのように上下ではなく横方向に開閉するんですね。

鳥やカエル、トカゲなどだと目を瞬膜が覆っているイメージができるのではないでしょうか。

猫の場合は上記の動物みたいにあからさまではないので普段はなかなか見られません。

ただ、すごくリラックスしている時や寝ている時などに半目で思わず出ちゃってる事があります。

我が家の猫様の場合は、額を撫でたり耳の周りをマッサージしている時などに気持ちよすぎてよく出ちゃってますね。

嗚呼、白目むいてる状態さえも愛おしい


この瞬膜、一体なんのためについているのでしょう。

実は猫には人間のようなまつげがありません。

なので、まずはその代わりに瞬膜で異物から目を保護するという役割を持っています。

そしてこれは人間のまぶたと役割は同じなのですが、涙を目の表面に行き渡らせて潤しているのですね。

便利な機能としては、上下ではなく目頭から目尻方向に瞬膜を閉じる事で目に入ったゴミを目尻側に追いやって、涙とともに外に流す事ができるのです。

おお、車のワイパーもびっくりな便利機能!


そんな役割を持つ瞬膜なのですが、これがもし常時露出してしまっているのであれば要注意。

我が家の次女(猫・雑種)はうちに来てまもなく、まだ目がキトンブルーの頃に瞬膜が赤く腫れて常に露出した状態(チェリーアイと言われています)になってしまったのですが、すぐに動物病院に行ったら結膜炎とのことでした。

目薬や飲み薬などで治療して炎症は治まったのですが、あれから5年経つ今でも後遺症なのか結膜炎になった側の目だけ茶色い涙や目やにががよく出て、そのせいで目の周りが涙やけになっています。

獣医さんに相談したら、猫が目を頻繁にこすったり気にしてそうなら治療した方がいいけど、そうでなければ様子見で大丈夫と言われ現状は定期的に目の周りを拭いて綺麗にする程度にしています。

治療していた当時、目薬をミーミー鳴きながらすごく嫌がっていたので(治すためと思い毎回心を鬼にして点眼していました…)、今から治療してもストレスを与えるだけかなと思った上での選択ですが、当の本人(猫)は実のところどう思っているのか気になります。

こんな時に猫と話せたらいいのになーって切実に思いますね。


・・・と、話は逸れに逸れましたが、このように瞬膜が露出していたり赤く腫れていたりする場合は何かの病気のサインなので、早めに獣医さんに相談しましょうね。という事が言いたかったんですよ。


以上、猫の目についての猫学は今回で完結です。

次回は猫さんのあのピョコンとかわいい「耳」について掘り下げていきたいと思ってます。

どんどん猫の知識をつけて、私と一緒に猫博士を目指そうではありませんか!ニャハハハハー!!!←年齢考えろ

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