はいどうも、コーシュカです。
突然ですが、あなたは強盗にあった事ありますか?
近所で強盗事件があった、くらいの方はもしかしたら結構いるかもしれませんね。
私は昔、ある強盗事件に巻き込まれた事があります。
その時、咄嗟にとってしまった私の行動はとっても危険なものでした。
もちろん一番悪いのは犯人です。けれど私の対応のせいで一歩間違えば自分の命を失っていたかもしれません。
かなり可能性は低いかもしれませんが、もしあなたが今後強盗に遭った際、この記事を思い出し反面教師として正しい対処をし、命を大切にする行動をとってくれるといいなと思っております。
それではどうぞ。
もくじ
ネットカフェの夜勤バイト
それは私がまだ20代前半だった頃。
当時は夢追い人の真っ最中だったので、その為の時間を最優先するため就職はせず、アルバイトで生活をしていました。
昼間のバイトでもなんとか最低限の生活はできていたのですが、より効率的に稼ぐ為に、時給の良い夜勤のバイトを始めることにしたのです。
それが某ネットカフェ。
夜勤はお客さんの出入りが少ないので、基本的に2人で仕事をまわしていました。
当時はまだ企業側も従業員もそこまで危機管理という意識が薄かった為、深夜なのに女性2人のシフトの時もあったんです。
今考えるとかなり危ないですよね。。
昼間のネットカフェは、ネットで調べものをしたり、ちょっとした空き時間に漫画を読みに来たり、DVDやゲームをしに来たりなど、比較的短時間利用のライトなお客さんが多いです。
ですが、夜勤のお客さんというのは基本的に宿泊目的なので、ほとんどの人が朝まで長時間利用するんですね。
中には夜になると毎日来る常連客・・・完全にネカフェに住んでいる人もいます。
ネットカフェ難民という言葉も流行りましたよね。
深夜のネットカフェ、完全アウトな客達と仕事内容
ネットカフェの仕事内容は主に受付と会計、部屋などの清掃や漫画の返却。
悪く言えば誰にでもできる仕事です。
ただ、夜勤の場合は嫌煙されるような仕事内容が結構頻繁にあります。
男の人が深夜に1人でネットに繋がるPCのある個室に宿泊した時、一体何をすると思います?
・・・・全員正解。そうです、エロ動画みてオ○ニーですね!←
いや、全員が全員じゃないですよ?
でも経験上、かなりの確率で出くわします。
お客さんが帰った後に清掃しに行ったらゴミ箱に大量のティッシュ(激臭)があって、息を止めながら回収したり。
同じく清掃の際にPCの履歴などを削除する為にリセットするのだけど、お客さんが変なサイトを開いちゃったらしくて高額な請求画面が消えなかったり。
ヘッドフォンから喘ぎ声ダダ漏れで隣の客から苦情が来て注意しに行ったら、下半身丸出しで椅子に座ったまま爆睡してたり。
番外編ではカップルで来て普通にヤってる声がするから注意したら逆ギレされたり。
ヒント:ドアにコートや毛布を掛けて外から室内を見えなくしてる客はほぼ100パーそういう事やってます。←すごい偏見
他にはデリヘル嬢の待合室に使われたりもしてました。。
マネージャーみたいな男の人が毎回きちんとお金払ってくれたから何も言えなかったけど。
もうね、しばらくそこで働いてると、
嗚呼、ここは底辺の人間の掃き溜めだ・・・こんな所に長くいちゃだめだ、そっちの世界にどんどん引きずり込まれるぞ・・・
って思うようになりますよね。
けれど時給が高いのと、そういう嫌な仕事内容を我慢できれば基本的には暇なのでその間は漫画読み放題ってところが結構オイシかったので、早いとこやめれば良いものをダラダラ続けてました。
それがまさかあんな事件に巻き込まれる事になろうとは・・・
強盗事件勃発
その日は普段あまり一緒になった事がない男性スタッフ(仮A君)とのシフトでした。
夜勤でももちろん休憩時間はあるので、終電の時間も過ぎてお客さんの出入りが落ち着いた頃に1時間ずつ交代で休憩をとります。
っていうのは建前で、実際は2人でまわしててもあんまりやる事がないので、1人1時間半〜2時間くらい休憩とっちゃう事がよくありました。
で、その日は私が先に休憩をもらい、終わったら続いてA君とバトンタッチ。
その頃には既に外はうっすら明るくなってきている時間。
A君が空いている部屋で休憩をとっている間、私はフロント内でいつも通りまったり好きな漫画を読み漁っていました。←完全なる時給泥棒
するとこちらへ近づく足音が。
私はお客さんだと思い、すぐさま漫画をカウンターの棚に忍ばせて接客準備をします。
だるいなー・・・と心で呟きながらも、
いらっさっせー
と顔を上げると・・・
そこに居たのは帽子を深くかぶった上に更にフードをかぶり、大きなマスクをした明らかに怪しい男でした。
男は足早にカウンターに近づき、私に向かって小声で何やらボソボソと言いました。
・・・金出せ。早くしろ
・・・えっ?
空耳でしょうか?
今、「金を出せ」とかテレビドラマでよく聞くセリフが聞こえたような・・・
ふと見ると、ドライバーのでっかくて長いやつみたいなの(語彙w)を手に持ち、その尖った方をなんと私に向けているではありませんか!
ちょ!!!待て待て待て待て!何この状況!
一瞬でテンパる私。
それと同時に一瞬で状況把握と対処法を探そうとする私の脳みそ。
命の危険を目の前にした時、人間は普段使わない能力を発揮できるって本当でした。
私はその一瞬でカウンター内のレジ横に置いてある傘を武器と認識し、襲われた際の反撃方法をイメトレし、私ならば撃退できるという謎の確信を得ていました。
その時間、僅か1秒。
なので、再度
刺されたくなかったら金出せ!
と男に言われた時に返した私の渾身の回答がこちら。
・・・いや、無理。
女の店員にそう言われるとは予想もしていなかったのか、男は僅かに動揺したそぶりを見せました。
本当に刺すぞ!
と脅しにかかる男。
だから無理だって。
と、脅されても何故か動じない女。
男は私の説得を諦めたのか、ついにカウンター内に入ってきました。
よし、襲ってきたら武器(傘)で反撃だ
と傘に手を伸ばそうとした瞬間、男は私を押しのけてスルッとまるで忍者のような素早さで素通りし、まるでスタッフかのようにサッとレジを開け、中に入っていた現金をワサッと手にとり、そのまままた忍者のような素早さで店を去っていきました。
私はその間、ただ男の行動を見ていただけで結局他に何もできませんでした。
あんなにイメトレしたのに。←
男が去った後、私はすぐに通報し、休憩中のA君にも報告。
そして警察が来るのを待っていた私は、自分の足が震えている事にその時初めて気がつきました。
あっ・・・私、怖かったんだ・・・
そう思ったと同時、震えが尋常じゃなく立っていられなくなり、カウンター内に座り込んだまましばらく動けなくなりました。
そうです、今頃になって恐怖が襲ってきたのです。
し、死ぬかと思った・・・
今まで生きてきて、心から本気でそう思った出来事でした。
警察の聞き取り調査と犯人の似顔絵
警察が来て、その後しばらくして社員やスタッフが駆けつけ、仲の良かったスタッフに「無事で良かった〜」と言われた時に堪えていたものが溢れて泣きました。
社員には「そういう時はすぐお金渡していいんだからね!命の方が大切なんだから!」と叱られました・・・そりゃそうだ。ごもっともです。。
警察に軽く事情聴取と指紋を取られ、私はその後警察署へ。
ショッキングな出来事の後だったので記憶が曖昧ではあるのですが、取調室のような部屋に通されて刑事さんにその時の状況を細かく聞かれました。
似顔絵師(?)も同席していて、犯人がどんな顔だったのかを覚えている範囲で伝えました。
正直、帽子を深くかぶっていたしマスクもしていたのでほぼ顔がわからなかったので、出来上がった似顔絵を見てもしっくり来ませんでした。申し訳ない。
ただ、肌が少し浅黒くて目元の彫りが深かったのと、若干カタコトの日本語だったので、外国人だったのではないかとは伝えました。
刑事さんには、
今回はたまたま刺されなかったけど、最近の外国人の強盗は平気で刺すからね。運が良かったんだよ
と言われ、運が良かったも何も強盗に遭遇した時点でかなり運は良くない方かと・・・あ、でもまさにこれが不幸中の幸いというやつか!とか余計なことを考えながらも聞き取りは進んでいきました。
何か進展したり犯人が見つかった時はまた連絡しますんで
って感じで、私は警察署を後にしました。
刑事さんてやはり癖なのか、たとえ被害者であってもまずは全ての人を疑う感じありますよね。
私が犯人と共謀しちゃいねえか的な雰囲気をじんわり醸し出していたように思います。
そしてあんな事件があったのに、街は私を取り残していつも通りの景色でした。
妙なテンション。
私ね、そのテンションのまま誰かに電話した気がするのだけど、なんと誰にしたのかさっぱり覚えてません!笑
ショックっていろんなものをすっ飛ばすんですね。笑
そしてそれからしばらくはそこでバイトを続けていたのですが(ストロングハートw)、事件以降お金の管理が多少厳しくなって、女だけでの夜勤は無くなりました。
ところで事件当日に一緒にシフトに入っていたA君なのですが、事件後にすぐ辞めたので「A君めっちゃ怪しくね?」「犯人と繋がってたんじゃね?」などと良からぬ噂が立ってしまいました。
けれども、おそらくバイトを続けている私が特殊であって、普通はそんな強盗に入られるような店で働きたくないですよね?
私は、なんというか・・・すぐ辞めたらなんかヘタレと思われそうだったから。
そう、ただのカッコつけです!←
ま、結局それからしばらくして、昼間の割りの良いバイトを見つけたので辞めることになるのですが。
強盗事件に巻き込まれた時の対処法
今回私が遭遇した強盗犯はいまだに捕まっていないと思われます。
なぜならば、警察から逮捕の連絡が来ていないから。
目撃者がほぼ私しかいない状態だったし、その唯一の被害者の私ですら犯人の顔がよくわからない。
そりゃ逮捕は難しいよなーとは思ってはいたのですが。
なので、どこかで犯人とすれ違ったとしても全くわからないんですよね。
そんな犯人がのさばっているこの国だから、もしいつまた強盗被害に遭うかもわかりません。
今回のような被害にあうまで、強盗事件なんて私とは1ミリも関係のない出来事だと思っていました。
誰だってそうですよね?ニュースではたまに見るけど、どこか身近な話じゃないですよね。
けれど、巻き込まれる時は突然に、なのです。
そこで今回の経験を踏まえて私が伝えられること。
それは
変な正義感は死を招く。
そうです。
私はあの時、「こんな卑劣な犯人にお金なんか絶対渡してなるものか!」と変な正義感に駆られてお金を頑なに渡しませんでした。
その上、あの一瞬で武器になりそうな物を探し、あろうことか犯人と戦おうとしてたんですから、今考えると恐ろし・・・おそロシア!ですよ。
犯人だって強盗するとなればおそらく緊張してテンパってると思うんです。
その計画を止めようものなら何するかわかんないですよね。
もし犯人が人を殺すのを何とも思っていない輩だったら、あの時に私は刺されて死んでいたかもしれない。
少しのお金を守って死ぬなんて、しかも自分のお金でもないのに・・・それこそ無駄死に。
当時の私に言ってやりたいです。
いいから早く金渡しやがれ
はい、命の方が大切なのです。
お金は失ってもまた作れるけど、命は失ったらもう取り戻せないのです。
あなたがもし店舗のスタッフなどで強盗に遭遇したら、みなぎる正義感は殴り捨てて素早く犯人にお金を渡しましょう。
犯人だって下手に人を刺して余計なリスクは負いたくないはず。
用事を済ませていただき、一刻も早くこの場を立ち去ってもらいましょう。
もし客の立場でお店で遭遇しただけならば、素早く店から出て逃げるか助けを呼ぶ。
そして絶対に犯人の退路を塞がない事。
逃げられないと犯人はパニックになり、何をしてくるかわかりません。
あとはできたら犯人の特徴を記憶しておき、警察に伝える。
犯人が簡単に金を奪おうが、何の障害もなく逃げようが、この際どうでもいいです。
後のことは警察にお任せしましょう。
(今回みたいに捕まらない事もあるけど)
自分の命を何より優先してくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
\私のちょっと変わった恐怖症はこちら/
【魚恐怖症?】死んだ魚の目が怖い。苦手なその理由を考えてみた